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皮膚科・アレルギー科

男性型脱毛症(AGA)

額部あるいは頭頂部から髪の毛が薄くなっていく、いわゆる男性型脱毛症(AGA)の発症には、男性ホルモンが大きく作用していることはよく知られています。

 

男性ホルモンのうち、おもに精巣でつくられるテストステロンが皮膚に移動し、5α-リダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)という物質に変換されます。このDHTが、毛包の毛を作っている部分に作用して、毛を薄くしてしまい、最終的に毛包を消失させてしまうと言われています。

 

現在のところ、世界的に効果と安全性が認められている代表的薬剤が、経口薬フィナステリド(商品名プロペシア)と、外用薬ミノキシジルです。

 

【フィナステリド(商品名プロペシア)】

2005年に国内で認可された内服薬フィナステリド(商品名、一般名はプロペシア)は、先に述べた5α-リダクターゼの作用を抑えることでAGAの進行を抑制します。

 

『治療効果』

国内で3年間内服をしたデータが発表されており、結果は以下の通りです。

 

頭頂部

1年後・・・改善58.3%(著明改善1.5%、中等度改善9.1%、軽度改善47.7%)、不変40.2%、進行(悪化)1.%

3年後・・・改善77.8%(著明改善6.1%、中等度改善10.8%、軽度改善34.3%)、不変20.2%、進行(悪化)2.0%

 

前頭部

1年後・・・改善57.8%(著明改善0.8%、中等度改善10.8%、軽度改善46.2%)、不変40.2%、進行(悪化)2.3%

3年後・・・改善71.7%(著明改善2.0%、中等度改善32.3%、軽度改善37.4%)、不変25.3%、進行(悪化)3.0%

 

上記の結果からわかるように、プロペシアを内服することで、1年後には6割弱、3年後には7割以上の方で改善していることがわかります。特に注目すべきことは、進行した方が2~3%しかいないことです。

つまり、本来は進行していくはずの男性型脱毛症のほとんどの例で進行を止めることができているといえます。

この薬剤は、発毛・育毛に働いていることはもちろんですが、進行を止めるのが1番の長所といえるでしょう。

 

『副作用』

臨床治験(1年間)では、軽微な副作用の発現率は5.1%で、内容は性欲減退など生殖器系が2.5%、胃部不快などの消化器症状1.1%、臨床検査値異常0.7%、その他0.7%となっています。

 

しかし、発売から数年たった現在、肝機能障害の報告が数例出ております。確率は低い(2万人に1人程度)ですが、長期内服になることが多いので、半年~1年に1度は血液検査(通常の健康診断の採血でも結構です)を受けた方が良いと思います。

 

なお、平成24年1月に改訂された添付文書では、男性不妊症の例が数例記載されていました(頻度不明だが因果関係あり)。また、プロペシアを内服している患者さんで、男性乳がんの発症が2例(現在、月に約20万人が内服している)報告されましたが、こちらは因果関係はまだ不明です。

 

【ミノキシジル(商品名ロゲイン、NR-08)】

ミノキシジルは、もとは血圧の薬として開発されました。

血管拡張作用により、血圧を下げるわけですが、この薬剤を頭皮に外用することで頭皮の血行が促進し、毛根に刺激を与えることで毛母細胞が活性化されるため、結果的に発毛・育毛効果を持つと考えられています。

日本では5%製剤(リアップx5)が2009年に発売開始されましたが、海外では以前から同じ5%濃度のロゲインが標準的な薬剤でした。

 

当院では5%ミノキシジルであるロゲイン(フォームタイプ)と、7%ミノキシジルと5%アゼライン酸を含有したNR-08を処方しております。

 

『治療効果』

ロゲイン(5%製剤)を16週間、1日2回使用したところ、85%の方で発毛が促進されたとのデータが欧米で示されております(著明改善26%、中等度改善26%、やや改善33%)。

 

『副作用』

副作用の発現率はおよそ2~3%で、ほとんどが塗布部位の接触皮膚炎(かぶれ)です。

重篤な副作用はほとんどありませんが、高齢の方や高血圧あるいは低血圧の方、心臓に問題のある方は注意が必要です。定期的に血圧を測定し、血圧の変動(低下)が激しい場合や、動機がしたり、胸が痛くなるようでしたらただちに使用をやめてください

治療について

現時点で理想的な治療法は、フィナステリド(プロペシア)の内服とミノキシジル外用薬の外用を組み合わせた治療です。欧米ではこの両者の併用療法でかなりよい治療効果があることが報告されています。

 

理由として、この両者の作用機序が違うこと、つまりフィナステリドは男性ホルモンの作用を阻害することで脱毛を抑え、ミノキシジルは頭皮の血流を改善させることで発毛・育毛を促すことが考えられています。したがって、ある程度進行している方、とくに頭頂部に脱毛が目立つ方は両薬剤の併用をおすすめします。逆にあまり脱毛が進行していない方であれば、予防的治療としてフィナステリドの内服だけで十分であると思います。

 

当院ではこれまで、プロペシアとミノキシジル外用剤の併用療法を多数の患者様に受けていただき、大変良好な治療成績を収めております。プロペシアとミノキシジル外用薬の併用療法はとくに頭頂部の抜け毛が多い方に是非お勧めします

 

【治療費(健康保険は適用されません)】

『内服薬』

プロペシア28日分・・・10,000円(税別)

プロペシア90日分・・・30,000円(税別)

『外用薬』

ロゲインフォームタイプ(5%ミノキシジル)1本1ヶ月分・・・7,000円(税別)

NR-08(7%ミノキシジル+アゼライン酸)1本1ヶ月分・・・8,000円(税別)

 

『内服薬』+『外用薬』の組み合わせの場合、-1,000円

 

 

注意事項

保険適用外の薬剤になります。

治療費は診察料込ですが、消費税が別途かかります。

また、血液検査(血算、生化学検査)を受けられる場合は、1回につき別途3,000円(税別)かかります。

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